私たちTMPOWERSは、ただテニス技術を教えるのではなく、テニスが好きな方、レッスンに通いたい/通ってくださっている方々が「テニスに何を求めているのか」「その方にとってテニスとは何か」にしっかりと向き合い、個々で違うニーズや目的に沿った個別レッスンに注力しています。個々によって異なるクライアントのテニスの目的や目標に対して、私たちコーチが並走していくことで、より充実したテニスライフが送れる環境を共に創っていくことを目指しています。クライアントボイスでは、そんな私たちのレッスンに通ってくださるクライアントの方の体験談をご紹介しています。今回は、生涯の趣味としてテニスをプレイされているといっても過言ではない、今井さんにお話を伺いました。中学から何気に始めたテニス、気づくと「生涯の趣味」へ今井さんは既にご退職されており、なんと既にテニス歴は60年以上の75歳!そんな今井さんのテニスとの出会いは、中学の部活だったそうです。東京でもテニスコートがポツポツと出てきたそんな頃、今井さんは中学入学と同時に硬式テニス部に入部。そこから高校、大学とテニスを続け、総合商社に入社されてからも会社にあったテニスクラブで定期的に社員の方々とテニスを続けられていたのだとか。会社には当時テニスコートもあり、テニスブーム時代の影響もあってか、とっても多くの社員さんが楽しんでテニスをされており、合宿等も企画されていたそうです(参加者なんと100名近く!)。まさに、テニスを語ると今井さんの人生が聞ける。これこそ、本当の生涯の趣味!プライベートレッスンとの出会い、新しいテニス「佐藤コーチがいつも褒めてくれるからさ!それにほら、僕一途だから笑!」冗談まじりに明るく語る今井さんですが、佐藤コーチとの出会いは3年程前のプライベートテニスレッスの体験がきっかけ。今井さんにとっては、それが初めてのプライベートレッスンだったのだそうです。初めての体験レッスンだったにもかかわらず、そこから今日までずっと「一途に」通ってくださっているのだとか。冗談を織り交ぜながら、面白おかしく語ってくださる今井さんですが、テニスに対するこだわりはひしひしと感じるものがあります。グループレッスンや強化レッスンのように、ただ楽しくやるとか、勝つため”だけ”にやる・・と、いうのではなく、「自分のテニス」を極めたい、と、いった今井さんの中にある探究心が伝わってきました。「”上手い”というのは、”強い”のとは違う。」フォームにこだわり、できる幅を増やし、自分自身の中にある理想へと自分を近づけていく。佐藤コーチもそんな今井さんのこだわりが伝わるからこそ、「阿吽の呼吸」で今井さんの注力ポイントを理解し、レッスンへと昇華できるよう意識しているそうです。「この3年でここまで変化を感じれる人は、そんなにいないと思います。」今井さんが細部までこだわっていることが伝わるからこそ、佐藤コーチも毎回のレッスンで今井さんの体の細かな変化や意識しているポイントなどに意識を研ぎ澄まし、「今井さんのテニス」が作れるように意識している、と佐藤コーチは言います。まさに阿吽の呼吸!退職し、75歳を迎えた今、「自分にとって本当に納得のいくテニス」を存分に追及する場所として、佐藤コーチとのセッションを楽しまれている様に感じました。歳を取ったからこそ極める、新しい体の使い方「もっと色々なことをされたいのであれば、グリップを変えてみても良いかもしれません。」実は、今井さんは佐藤コーチと出会った当初、グリップの握り方が今とは違ったそうです。これは今井さんの年代の方々に多いそうですが、このスタイルでここまで来られている方にグリップを変えることを提案することはあまり無いそう。ただ、グリップが薄いとやれることが限定されてしまうため、今井さんが探究されている「美しい」テニスを実現していくためにはグリップの変更も必要。そう感じ、あえて佐藤コーチから提案したそうです。そんな今井さんとのレッスン内容ですが、実はレッスンメニューはあえていつも同じものなんだそうです。今井さんの極めたいポイントをラリーでしっかりと確認しながら伸ばしていく、というのが今井さんには合っているだろう、と佐藤コーチが判断し、レッスンメニューをあえて変化させていないそうです。「ただ球を出してくれるんじゃなくて、ちゃんと理解して球出ししてくれるんだよね。」ぽこん、ぽこん、とただラリーするテニスではなく、細部にこだわりながら焦点を変え、1つ1つの技術を高め、極めていくことが今井さんのプライベートレッスンのあり方の様です。まさに「今井さんのテニス」を探し出し、突き詰め、極めていく。それが、今井さんと佐藤コーチのレッスンのこだわりのように感じました。楽しく集中できる時間 ー 探究心が導く新たな可能性グリップを変え、自分のテニスを作りながら、常に進化されている今井さん。毎回同じレッスン内容のなかで、毎回意識しているポイントは違います。毎日のストレッチで体の可動域を広げ、月2回のオートテニスでテーマを見つけ、月1回のプライベートレッスンで、体の変化とテーマにあったテニスを探し極める。一日トータルで1時間ほどストレッチもされており、肩甲骨の可動域に違いを感じる様になっているそうです。「この体の変化をどうテニスに昇華できるか、だな。」今井さんのそんな変化を感じとりながら、どういった動きに焦点をあて、注視するべきかを見極めながらレッスンを組み立てなければいけない、と佐藤コーチは言います。「これこそまさに阿吽だよね」「こんなコーチに巡りあうのは大変なんだから!」とても鋭い目でご自身の変化、自身のテニスを見つめ、対峙されている今井さんにそうおっしゃっていただけたことは、TMPOWERSにとって大変嬉しい言葉となりました。これからも、一人ひとりのテニスと真摯に向き合い、その方にとって納得のいくテニス、そしてテニスレッスンの時間を提供できるよう、精進していきたいと思います。テニスの役割や目的、その時々のコンディションは一人ひとり違います。そんな個々のニーズや目的等に柔軟かつ丁寧に向き合おうとするコーチとの時間こそが、個人レッスンの醍醐味なのかもしれません。